2021年度から図書館報OpuLがWeb版になりました。スマートフォンやパソコンからいつでもアクセスしていただけます。
空いている時間に気軽に読んでください。
今年度より附属図書館長を務めます山下です。
附属図書館では、学生の皆さんにはよりよい学習環境の提供、先生方には教育研究に資する情報の提供を目的とし、日々様々な業務や課題に取り組んでいます。
その一つとして、図書館の情報誌「OpuL」をこれまで毎年紙媒体で発行してまいりましたが、社会環境の変化に対応して今年からWeb版での発行を行うことになりました。これまで同様に図書館の情報を発信していきますのでよろしくお願いします。
さてコロナ禍の中、授業もオンライン中心になるなど行動が制限される昨今ですが、図書館で学習を進める以外にも、時には興味のある書籍を探したり、ゆっくりと読んでみたりしてみませんか。
人生に影響を与える一冊に巡り合えるかもしれませんよ。知る楽しさをどうぞ味わってみてください。
繰り返し起こる新型コロナウイルスの感染拡大や日本でのワクチン接種の開始をうけ、関連する図書や雑誌をリストにしました。
ウイルスとは何か、なぜ感染は繰り返し起こるのか、ワクチンはどのような成分でできており、身体の中でどのようにウイルスの増殖を止めているのか。
文献をとおしてウイルスやワクチンについての理解を深めてください。
2009年の新型インフルエンザについて書かれていますが、パンデミックの乗り越え方「流行のピークを遅らせる」「流行の規模を小さくする」「流行のピークを小さくする」3つのパンデミック対策など新型コロナウイルスでも行われている内容となっています。
第4章「想像する力」では想像することの大切さが述べられています。ワクチン接種は集団を守るためというより個人を守るため、公衆衛生的な考え方から個人主義へと変わってきているが「自分がかかったらどうしよう」から「家族や友人がかかったらどうしよう」と考えてみること「他者への想像力」が大切であると指摘しています。そして誰もが感染の起点になること、その感染が遠くまでつながることを想像するなどひとりひとりの「未来への想像力」の働かせ方について述べています。
新型コロナウイルスのパンデミックとたたかうには個人防御という考え方だけでは対応できません。「想像する力」を働かせ行動しなければいけないと改めて実感しました。
ウイルス研究の泰斗が一般読者向けにウイルスの世界を解読した書である。ウイルスの構造よりも、ヒトがどんな影響を受けどう捉えて対応してきたかを中心に書かれる。
ウイルスの存在意義は何なのかを問い、体内に侵入したウイルスの巧妙な増殖や多様な組織破壊、そして生存戦略を解説する。また今回のCOVID-19発生の背景も執筆される。ウイルスの対抗手段とともに未知のウイルスが突然出現するこの時代をどう生きるか、個人的見解を付け加え示唆する。今後、グローバル化した現代社会ではSARSやCOVID-19がそうであったようにヒトの飛沫感染が極めて短期間に全世界に広がる。公衆衛生対策の重要性と見直しも併せて説かれている。
「ウイルスに関する本」 → https://opac.lib.oka-pu.ac.jp/drupal/ウイルスに関する本
日本でのワクチン接種の開始をうけ、今回初めてワクチンとはどういうものであるかについて関心を持った人も多いのではないだろうか。
この本は、ワクチンの知識がない人でも理解できるように、ワクチンの歴史、成分、製造方法や種類などの情報が一冊にまとめて書かれている。この本を読むと、「まえがき」にも書かれているように、「感染症は想像しているよりもはるかに怖い」ものであり、「ワクチンのリスクはそれよりもはるかに低い」ということがわかる。文章はワクチンの歴史や科学的根拠に基づいて書かれているので、ワクチンには効果があるということが理解しやすい。
第2章ではワクチンの4分類についての説明もあり、気になるmRNAワクチンについても知ることができる。どのワクチンを打つべきか考える際に参考になる一冊となっている。
ワクチンは体に免疫をつくるために打つものであるが、この本は免疫とは何かについて初学者向けに書かれた本である。人間の体は宇宙の中のどのような病原体が侵入してきても対抗できるようになっているのだという。体の中の細胞が病原体を排除するしくみについて、細胞と病原体との戦いに喩えて説明されている。
B細胞という細胞が病原体を捕らえて排除する役割をしており、さらにそのB細胞は免疫を記憶しておくことができる。ワクチンを接種することにより、B細胞に病原体を記憶させ、素早く体の中から排除できるようになることがわかる。免疫のしくみについて一般の人が読んでもわかりやすい内容となっている。
「ワクチンに関する本」 → https://opac.lib.oka-pu.ac.jp/drupal/ワクチンに関する本
図書館では調べもののお手伝いをしています。わからないことがある時はカウンターで気軽にお尋ねください。
このコーナーでは、過去にあった相談事例をご紹介します。
子どものグループホーム、ファミリーホームについて書かれた本を探しています。
分類番号369.4「児童福祉」の棚に子どものグループホームやファミリーホームについて記載された本がありました。
以下の製本雑誌や新聞にも関連記事が記載されていました。
製本雑誌は2F電動書架(西側)にあります。『福祉新聞』は製本し2Fホワイト(西)に置いています。