展示:「復刻世界の絵本館 オズボーン・コレクション」

オズボーン・コレクションは、カナダのトロント公共図書館「少年少女の家」が所蔵する、世界の、とりわけイギリスの絵本や児童文学の草創期から20世紀に至る古典的な図書の最も充実した宝庫として世界に知られています。
その1万5千点以上もの膨大なコレクションの中から、イギリスの18世紀から19世紀末までの古典的絵本を中心にしたすぐれた作品34点と付録1組を厳選し、その内容や絵の色調はもとより、判型、装幀などの形体にいたるまでを完全に再現し復刻したのが「復刻世界の絵本館 オズボーン・コレクション」です。
復刻する絵本の選定に際しての助言、解説原稿の翻訳には石井桃子氏が協力し、セット全体の装幀は安野光雅氏によってなされました。
当館所蔵の中から、6タイトル8冊と付録1点を紹介します。

Osborne

  • 『靴ふたつさん』ジョン・ニューベリ出版(1766年)
    GOODY TWO-SHOES
  • 『新年の贈り物』トマス・ビュイック画(1777年)
    A NEW YEARS GIFT
  • 『市場めぐり』(1818年)
    A visit to the bazaar
  • 『サウザンプトンのビーヴィスの冒険』W・J・トムス編(1845年)
    The Gallant history of Bevis of Southampton and two other stories
  • 『窓の下で』ケイト・グリーナウェイ作・画(1878年)
    Under the Window : pictures & rhymes for children
  • 『シンデレラ』ディーン&サン刊(1880年)
    Cinderella : Dean & Son’s pantomime toy books with five set scenes and nine trick changes
  • 『ケイト・グリーナウェイのカレンダー』(1884年)このシリーズの付録